頭痛持ちの人

Nさんは、少し太めで丸顔の、エネルギーではちきれそうな、元気な女性でした。お店のケーシーさんが紹介してくれたお友達だったので、そばにケーシーさんもいました。

 

どこか体に不調があるのですかと尋ねると、ほぼ常に頭痛がするとのこと。ヒーリングウェーブのメニューには、偏頭痛とか、頭痛という音があるのですが、実は、それまで、頭痛持ちの人に、頭痛の音をかけて、すぐに解消したことはありませんでした。

 

頭痛というのは、本人が問題から逃げ出そうとしているときに、警告の意味で起きることがあるようなので、ヒーリングウェーブの音をかけて、即効性が期待できるかどうか、自信がありませんでした。

 

つい「霊的な問題とか、メンタルなことはわかるけれども、こういう肉体の不調は、音が多すぎて、よくわからないんですよ」と弱音を吐くと、ケーシーさんが音のリストを見て、リーディングしてくれました。

 

まず「サロン−喉」のカテゴリーの中にある、「咽喉痛」が1分。

「神経−経絡」のカテゴリーの、「神経システム」が2分。

そして「メンタル」のカテゴリーの「鬱病」が1分でした。

これに、私の方で選んだ音として、「頭部」のカテゴリーの「うっ血 頭痛」と「偏頭痛」3分を加えて、当てることにした。

 

目に見えない世界のヒーラーの方が選んだ音は、神経システムと、鬱病なので、メンタルな理由で頭痛が起きているということです。鬱病は、私は、元々、病気ではないと思っています。自分自身がかけがえのない神の子であることを知らないから、誰かのために生きる喜びを知らない。だから日々の出来事に感動がない。だから感謝ができない。だから謙虚になれない。そういう悪循環にはまっているだけです。魂レベルで生きることを始めれば、自然に治ってしまうと思います。

 

そして、喉のチャクラは、コミュニケーションの場所です。人間関係でストレスを感じているのだと思います。スピリチュアルの古典である「神との対話」では、人間関係の重要な誤りを二つ挙げています。

 

一つは、その人間関係から「何が得られるか」を考えてしまうこと。自分はその人間関係で「何が与えられるか」という発想に切り替えるとストレスが減ります。

 

もう一つの間違いはその人間関係を通して「自分が何者かになろうとすること」です。そうなると、相手との関係という、不確実な、外にある要素で自分を支えようとするので、相手が重要になり、その方の願うように自分を変えていこうとして、本来の自分ではない何者かになろうとするわけです。

 

こういう心理的なモードに入っていると、頭を使いすぎて、脳に余計な負荷をかけてしまうし、本来の頭の使い方としては、周りの人を幸せにするとか、世の中の役に立つことをするとか、魂が喜ぶような、本来の使い方があります。君は、こういう、不本意な、あるいは無駄なエネルギーの使い方をしているよと、脳がシグナルを送っている可能性もあります。

 

いずれにしても、頭痛は身体の意思だけの問題ではなくて、原因が、魂や精神のほうにあるので、ヒーリングウェーブの音だけではどうなるものでもありません。いずれにしても、少なくとも、頭の方にエネルギーが偏りすぎて、鬱積しているような感じなので、少なくとも「頭で考える」モードから「ハートで感じる」モードに切り替える方法を教えてあげれば、多少変化があるかもしれないと思いました。

 

肉体の音を当てる前に、エネルギーバランスの調整のために「チャクラ」の音を下から上へ、1分づつ、計7分かけました。その後、ケーシーさんがリーディングした、咽喉痛を1分、頭痛を3分、神経システムを2分、うつ病を1分かけました。

 

音の施術が終わってから、マインド中心で生きているものを、ハート中心で生きるように変えるやり方を説明しました。

 

多くの人は、いつも意識の焦点が、頭の眉間の奥、松果体の辺りにあります。これを、身体の下の方にずらして、ハートの方に持ってくることができます。これは、ただ、意識の中心の場所を、身体の別の場所にずらすイメージをするだけでよいのです。トランヴァロ・メルキゼデクの「ハートの聖なる空間へ」という本に書いてあるやり方です。

 

それに加えて、ハート(心)で生きるとはどういうことかについて話してあげました。ハートで生きると言うのは、ハートに問いかけて、身体感覚で戻ってくる答えを直感的に受け取るということです。ハートで生きるというのは、右脳だけを働かせて、完全に直感で生きるということではないです。右脳と左脳を協働させるということです。質問は、マインド(あたま)でします。でも答えは思考を使わずに、身体感覚に聞くようにします。

 

マインドは間違えますが、ハートは間違えません。私たちは、毎瞬毎瞬、無意識の判断を繰り返してしていますが、静かな環境で、心の目(第三の目)で観察すると、思考の動きが見えてきます。

 

いつも無意識で行われている判断に、意識的になる訓練をします。具体的には、何か、選択をしようとするときに、その選択が自分と周囲を幸福にするかどうかをハートに聞きます。すると、身体の知性が、心地よいか、心地よくないかの感覚で答えてくれます。このようにして、常に自分の内側にある「神性」に問いかけて、神性の声を聞いて、自覚的に選択していくことで、正しい未来を作っていけるんですよ、という話をしてあげました。これは、ディーパック・チョプラの「富と成功の7つの法則」に書いてあることです。

 

話は脱線しますが、女性の方が、男性よりも霊的で、地球や、月や天体からの影響を敏感に感じる人が、意外に多いようです。お店の常連さんにも、台風や、地震がくる前に、頭が痛くなったり、体調を壊すという人もいらっしゃいます。女性の身体は、宇宙や自然と繋がっているのでしょうね。

 

そういうものが原因になっているときは、地球のエネルギーに関係しているので、必ずしも、ここで述べたことは当てはまりません。Nさんについては、リーディングで、喉と、神経と、鬱病の音が出てきたので、精神的なストレスからくる頭痛である可能性があると思います。