新しい仕事への不安に悩む人

Fさんは、リピーターで、この日は三回目のセッションでした。

 

彼女は、最近、新しい部署に移動になり、前任者から仕事を引き継いだのだそう。仕事は総務と経理関係で、エクセルを使う仕事です。エクセルの表は、前任者が作ったもので、構造はその人の頭の中にしか入っていません。その人がいなくなると、誰もわかる人がいないので、自分ができるかどうか不安で、会社から逃げたしたい気持ちがあるとのこと。

 

作業のやり方を聞いても、まるで理解できなくて、一度説明されたことを、何度も聞いてしまうことに、申し訳ないという気持ちでいっぱいだそう。子供の頃は、そろばんで二級だったけれども、エクセルは、そろばんとは勝手が違います。昔、仕事でロータス123を使ったことがあるけれども、その時も難しかった。自分の他にもう一人、仕事がよくできる人がいるので、その人に聞いている。(が自分は必要ないのではという思いが見える)というような悩みを話されました。

 

私は、長年ITの会社に勤めていた経験から、以下のような、一般的なアドバイスをしました。

 

・アプリケーションの管理を、個人のスキルに依存しているのは、会社の問題なので、Fさんが責任を感じる必要はない。

 

・開発した個人がいなくなると、一緒に、アプリケーションがなくなってしまうのはどこでも起きていることで、開発資料や、マニュアルを文書化して、スキルの継承を図る必要があるという問題はどこでも抱えている。

 

・まずバックアップをとって、エクセルのデータがなくならないようにしておくこと。

 

・引き継いだことは、できるようにしておくこと。

 

・エクセルの表の改善は、作った人しかできないので、もし業務の内容が変わったら、Fさんが、新しいものを作り直せば良い。

 

・昔のロータスと違って、今のエクセルはすごく簡単。

 

・昔の読み書き算盤は、今は英語とエクセル。

 

・エクセルに苦手意識があるようだけれども、それを克服するには、本を買って勉強すればいいだけ。エクセルは簡単で、誰にでもできる。

 

・本は、マイクロソフトが出している公認の教科書があるならそれが一番いい。操作の流れを省略しないで親切に書かれている本がいい。

 

・エクセルの練習は、会社ではなく、自宅で勉強すること。なので、自分のパソコンに会社と同じ環境があれば一番いい。

 

そして、仕事への不安への対処方法として、以下のような助言をしました。

 

・不安については、記憶を消せばいい。記憶は自分で消せる(オポノポノの原理を説明)。

 

・ウニヒピリに、不安の原因となっている記憶を探してもらう。

 

・自分で記憶を探す必要はない。思い出したくないから潜在意識の中に保管されているので。

 

・ネガティブな記憶の消し方は、まず、両掌を上に向けて、その上に水晶玉のようなものをイメージして、ウニヒピリ君に、その中に光の字でリストを書き出してもらう。

 

・全部書き出されたと思ったら、ハイセルフに、「(創造主に)この記憶を消して(もらって)ください」とお願いする。

 

・両手を上のほうに広げながら水晶玉を放り投げて、ハイセルフに渡す。

 

・創造主がそのエネルギーを全部光に変えてくれたことを自分で決めて、意図する。

 

・「全て完了しました」と言葉に出して言う。

 

(※注:これは、オポノポノとやり方は違いますが、ヒューレン博士の原理の通りになっています。ポイントは、自分が神の一部であることを理解すること、オポノポノの構造を理解すること、源の神が、エネルギーを変換して、感情の記憶を消してくれることを信じること。

 

また、今回の異動で、仕事の環境が変わったことを、被害者として受け止めるのではなく、一つのチャンスとして意味づけすることを薦めました。具体的には、以下のようなことをアドバイスしました。

 

・環境が変わったことを、そういうところに「行かされた」と思うのは、受け身の思いであり、被害者意識です。事実は、自分自身の魂が望んで、その環境をゲットしたのです。自分がそういう環境におかれたのは、新しい自分を体験するチャンスです。

 

・飲み込みが悪いのは、自分の個性だと思うべき。どんなに頭が悪いと思っている人でも、同じことを10年続ければ、望まなくてもプロになってしまうものです。

 

・「数字が大好き」「いつも同じことをしていることが好き」「ファイルの整理など几帳面にできる」というのは、総務や経理の仕事に性格的に向いているということです。

 

・退職した人の位置を狙ってみてはどうでしょうか。その人ができたことをできるようになったら、そうなります。そのためには、この機会に、エクセルと経理を勉強してみては。

 

・「創造主=愛のエネルギーの一部になる」というのは、例えば、自分がたまたまおかれた会社の中で、たまたま自分の役割として与えられた「総務」「経理」の仕事を、うまくこなして、周りの人のお役に立っていくこと。

 

・未来は、いつでも不確実です。確実なのは、過去の記憶だけです。未来に確実性を求めるのは、精神(思考)であり、思考中心の、自分はできないとか、自分はダメという否定の思いは、未来の創造を妨げるエネルギー的なブロックになっています。

 

無意識に、過去に思いを向けている思いの習慣に気づいて、「不確実性=現在の可能性」(今ここ)に意識を向けましょう。「自分が信じたことを、やがて現実として見ることになる」という法則を忘れずに。

 

古谷さんに必要なものは、環境が変わったという不安をバネとして活用して「経理の専門職になる」「エクセルのエキスパートになる」という、もう一つバージョンアップした自分のビジョンを思い描き、実際に行動して、現実を創造することだと思います。

 

今の状況が、古谷さんの魂が引き寄せた対極(自分に立ちはだかる障害=幻想)であることは明らかです。古谷さんに必要なのは、新しい自分の創造に向けての、理解と励ましであり、この日は、ヒーリングウェーブの音の出番はありませんでした。