刊行書籍
ISBN 978-909489-11-1
カテゴリー:人文書
発行予定:2025年7月10日
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《内容紹介》
カルマヨーガと祈りの生活をする女性(ヨギーニ)が、ある日障害者のグループホームをつくる!と思い立ち、お金も知識も経験もなく福祉の世界に入りました。グループホーム「てんとう虫」で「最強のチームづくり」を目指すオーナーが、スピリチュアルな気づきと魂の進化を支援する在り方を語る福祉エッセイです。
《もくじ》
1 障害者の永住の家 ー 住み慣れた街で一人住まいを
2 体を張って支援する ー 一筋縄ではいかない
3 活動場所は宇宙が与える ー 夢の物件がやってきた
4 対極の体験 ー シェアハウス vs グループホーム
5 一つになる ー スタッフ会議に個性を持ちよる
6 判断せずに観察する ー 無償の愛という心の在り方
7 一人の人と向き合う ー 生まれてきてよかったと思ってほしい
8 決して見捨てない ー「てんとう虫」に戻りたい
9 魂の自立を目指して ー 霊性進化の場を提供する
《著者紹介》
中村すみれ
マンションのオーナー業を生業とする、ヨガ講師歴18年のヨギーニ。近所の障害者の女の子の夢が一人暮らしをすることであったことから障害者支援に興味を持ち、グループホームの起業を志す。4年間の下積みのあと、自己資金200 万円で事業を始め、女性棟1棟と男性棟1棟を開設。宅地建物取引士、介護福祉士。
《編集人から》
本書の著者は、「カルマヨーガ」のマインドを深く身につけた、ヨガ講師歴18年のヨギーニ(女性のヨガの行者)です。本書は、そんな彼女が、グループホームを起業して、日々知的・精神障害者の支援をする中で体験した気づきを語っているエッセイです。
障害者支援の現場で起きてくる出来事にどのように対応するか、「魂レベル」でのスピリチュアルな在り方がわかりやすく説明されていることが本書の一番の特徴です。
この本を読むと「障害者と関わる場所に置かれたらそこで何をすればいいのか」がわかるようになります。それは同時に「なぜ自分はこの地球(地上)にやってきたのか」という答えを出すことでもあります。
著者自身が体験した、障害者グループホームの事業を立ち上げるときの留意事項についても語られます。物件探しや指定申請に必要な、面倒な手続的な要件をストーリーの中で立体的にスッキリ理解できるので、これからグループホーム作りを志す方の最良の手引きとなります。
起業を目指す人でなくとも、障害者支援の現場におられる方が本書を読めば、仕事のやる気や喜びにつながるインスピレーションが得られるでしょう。
障害者として現在グループホームに入居されている方や、その親御さんが本書を読めば、支援者側がどのような思いで日々苦労をしているかがわかり、いまいる日常があたりまえではないことに気付かされることでしょう。
本書は、障害者をとりまく環境への理解が深まる、一般の方への啓蒙書でもあります。編集人も、この本を読んで、障害者を見る目が変わりました。「障害のある人もない人も、互いに支え合い、地域で活き活きと明るく豊かに暮らしていける社会を目指す」というノーマライゼーションの必要性を、現実味を持って理解できるようになるでしょう。
これからグループホームの起業を目指される方、現場で知的・精神障害者の支援をされている方はもちろん、障害者の親御さんそのほか、障害者支援に興味を持たれているすべての方に広くお読みいただきたい内容です。